ぼくは地中美術館に2度行ったことがあって、いろいろな人におすすめし続けています。
今日はそんなぼくが地中美術館をおすすめしている理由や魅力を語ろうと思います。
地中美術館は自然光の入り方によってアートそのものの表情が変化し、感じ方も変わる、今までにない美術館です。人生に一度はぜひ行っていただきたいです。
地中美術館とは?
地中美術館とは、その名の通り、地中に埋まっている美術館です!
「自然と人間との関係を考える場所」として、2004年に設立されました。
下の写真を見ていただけるとわかりますが、山の中に埋まっているような形で造られているんです。日光の入り方によって美術作品の表情が変わる設計になっていて、これがまた面白いんです。
美術館そのものは世界的な建築家である安藤忠雄さん(Wikipedia)という方が設計されており、建物の中にはクロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が飾られています。
参考:地下に埋まっている美術館
自然光の入り方で表情が変わる美術館
地中にあるので日光が入ってきやすい設計になっていて、光の入り方によって表情が変わる設計となっているんです。1日の中でも時間によって、季節によっても見える景色が変わってくるので非常に面白いんですよね。
ぼくは2回地中美術館に行ったことがありますが、1回目と2回目では作品の表情が違って見えました。1回目はウォルター・デ・マリアの作品に感動しましたが、2回目はモネの絵にすごく心を打たれました。
本当に、とても不思議な空間です。
地中美術館へのアクセス・営業時間
地中美術館へのアクセスは、まずは直島に行って、島内でレンタサイクル等をして美術館までいく流れになります。
ぼくは岡山県の宇野港から宮浦港(直島にある西側の港)までフェリーで約20分くらいで行って、宮浦港からはレンタサイクルで10分くらいで地中美術館へ行きました。
地中美術館へ行く方は宮浦港着がおすすめです。東側の本村港から行くよりも近いからです。
岡山から宮浦港に行く方以外の方は公式サイトで行き方をチェックしてみてください。
アクセスマップ:
港から地中美術館まではレンタサイクル移動がおすすめ
島内を徒歩で回っている方もいましたが、坂道が多いので電動自転車のレンタサイクルがおすすめです!!1日1,200円くらいでレンタルできました。
ちなみにですがレンタカーやレンタルバイクもできるっぽいです。
島内の各所でアート作品が置いていたりするので、多くの方は電動自転車をレンタルして島内を回っています。坂道を電動自転車で滑走すると最高に気持ち良いですよー!
レンタサイクルは事前にネット予約しておけばOKです。ぼくは宮浦港から徒歩5分くらいのところにあるおうぎやで予約しました。
宮浦港から地中美術館までは電動自転車で大体10分くらいです!
道中に写真撮影スポットがあるのでぜひ。↓
地中美術館、最高でした。|人生に一度は行ってほしい美術館
地中美術館に着いたら、徒歩1~2分くらいのところに駐輪場があるのでそこに自転車を止めておきましょう。隣に休憩所があるので、涼んだり飲み物を買ったりもできますよ。
予約時間になったら、いざ美術館へ。
いくつかピックアップして地中美術館の魅力をお伝えできればと思います。
安藤忠雄の建築美
地中美術館の魅力はなんといっても、安藤忠雄の建築の美しさです。
この建築を構成するのは主にコンクリート・鉄・ガラス・木の4つの素材となっており、極限までシンプルに尖らせたデザイン空間になっています。
変にデザインが入っていないので、設計そのものの美しさを感じることができます。
自然光の入り方によって、影の角度も変わるので、時間によって全く見え方が違うんです。
自然そのものがアートの一部となっているのが今までの考え方には無かったような気がして面白いですよね。
建築物と光と影。
気になる方はぜひ、この空間を体験してみてはいかがでしょうか?
ちなみにですが、安藤忠雄さんは大阪出身で、なんと独学で建築を学んで、1969年に独立をされたようです。建築って独学で学べるものなんですね…!独学だからこそ、建物を地中につくる発想やコンクリートをむき出しにしたデザイン設計のアイデアが出てくるのかもしれないですね。
クロード・モネ
地中美術館にはモネの「睡蓮の池」が飾られています。縦2メートル・横3メートルもあるんです。
これはぜひ直接みていただきたい…!!
睡蓮の池を眺めていると絵の中に吸い込まれそうな感じがして、いつまででも眺めていられるような、その場を離れたくないような、穏やかな気持ちになります。個人的にこの写真の画角くらいの、少し離れたところから眺めるとよりリアリティが増すような気がしました。
この部屋には「睡蓮の池」のほか、合計5点の絵画が飾られています。これらの絵は自然光のみで照らされていて、時間や天候、季節の変化によって作品の見え方が変わってきます。
ぼくは2回見に行っているのですが、なぜか1回目よりも2回目の方が心を打たれました。
モネは晩年、一日の始まりと終わり、絶えまない自然の営みを大装飾画とその展示空間によって表現しようとしました。地中美術館のクロード・モネ室では、大装飾画の建築プランにおけるモネのアイデアから、自然光の中で作品を鑑賞することや、壁面や額を白色にすること、視線を途切れさせないために部屋の角をとることなどを取り入れています。
モネの空間は、自然光の測定実験をしながらつくられたみたいです。写真にある光は全て自然光となっていて、緻密な設計で絵画が照らされているんですね。
ウォルター・デ・マリア
ウォルター・デ・マリアも地中美術館の魅力の一つです。
初めてこの空間に入った瞬間の感動は今も覚えています。コンクリートの門をくぐった後にウォルター・デ・マリアの空間に入ることができるのですが、この空間に入った瞬間、少し空気感が変わったように感じました。
光の入り方も合わさって、心を打つものがありました。
ジェームズ・タレル|光のアート
ジェームズ・タレルの「オープン・フィールド」という作品があるのですが、これは写真では全く伝わらない作品です。一言で言うと、光に包まれるような体験ができます。
一度冬山登山で一面真っ白の雪景色を見た時に、すごく感動したことがあるのですが、それを思い出しました。それは異世界というか、全く違う空間だったのですが、それと似た感覚になるような体験型の作品です。
出典:https://benesse-artsite.jp/art/chichu.html
地中美術館グッズ
地中美術館内には地中ストアと言うお店があります。アーティストの書籍やポストカード、Tシャツなどが販売されています。ストアの雰囲気はこんな感じ。(公式サイト)
ぼくはポストカード3枚とモネのマグネットを購入しました!部屋に飾ろうと思います。
地中美術館の目の前に”モネの睡蓮”を彷彿とさせる池があります
モネの睡蓮を彷彿とさせる池が地中美術館に入る目の前にあるんです。本当に綺麗なので、ここで写真撮影をしたりするのもおすすめ。(ここは無料で見れるところにあります)
睡蓮の上で休憩するカエルがいたり、綺麗な花がたくさん咲いていたり、癒されスポットです。
直島の名所、草間彌生のかぼちゃ
直島に行く方は「かぼちゃと写真を撮りたい!!!」という方も多いのではないでしょうか?
赤かぼちゃは宮浦港の真横にあります。
黄色のかぼちゃは南の方にあります。台風で流されたという噂がありますが、今は復元して元の位置にあります。
電動レンタサイクルがあれば割とすぐ行けるので、行ってみてくださいね!
汗をかいたあとは、アート銭湯「I♥湯」で汗を流しましょう!
直島にはI♥湯と言うアート銭湯があります。何がアートかと言いますと、まずはこの外観。そして、内装。銭湯の中には大きな像のオブジェがあったり、ユニークなタイルが貼られていたり、水を出すボタンが面白かったり。とにかく良かったです!!笑
アート×銭湯なんて聞いたこともないと思いますが、これも新しい体験になることでしょう。
宮浦港から徒歩5分くらいのところにあります。
レンタサイクルを宮浦港らへんにしておくと、返却後にすぐに銭湯に行けますよ!
参考:直島銭湯「I♥湯」
2025年春、直島新美術館(仮称)ができるみたいです
2025年の春に直島に新しい美術館ができるみたいです!
直島には地中美術館以外にもベネッセハウス ミュージアムや李禹煥美術館などの美術館があるのですが、新しくアジア地域のアーティストを中心に展示をされるようです。
非常に楽しみですね!!
新美術館は、ベネッセアートサイト直島における安藤忠雄設計のアート施設として10番目になります。地下2階、地上1階の3層からなる美術館では、日本も含めたアジア地域のアーティストの代表作やコミッション・ワークを中心に展示・収集します。また、企画展示の開催や、トーク、ワークショップといったパブリックプログラムなど展示以外の美術館活動にも取り組み、より多様な視点や表現、時代や社会に対する多義的なメッセージを発信するとともに、繰り返し人々が訪れ、島内外の多種多様な人々が出会う交流・連携の場としても機能させていきます。
引用:2025年春、直島新美術館(仮称)開館のお知らせ
※コラム内の一部の写真はパンフレットを撮影しています。
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