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執筆:io
27歳会社員/植物系男子
毎日過ごす部屋の中に自然を増やすことで心にゆとりができて楽になった原体験をもとに、このサイトを運営しています。都会と自然のちょうど中間にあたる「半自然空間」を実現するために花や植物を部屋の中に増やしています。色々みてってくださいね〜

自然が好きなひとが多い理由|人類史から調べてみた

自然が好きという方は多いと思いますが、現代では自然が非日常的なものになりつつあると思います。600万年もの人の歴史を振り返ると、「自然が好きなひとが多い理由」がわかってきたので紹介します。

自然が好きという方は、部屋の中に植物や花を取り入れてみてはいかがでしょうか?
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目次

「自然」が好きなひとが多い日本人

花鳥風月という言葉に代表されるように、日本人は自然を好む人が多い印象があります。「自然に関心がありますか?」という質問に対して大体85.7%もの人が「関心がある」と答えるようです。(内閣府の世論調査調べ)

ぼくも自然が好きかと聞かれたら、間違いになく好きですと答えます。社会人になって3年くらいが経って疲れたときに自然がいっぱいある鹿児島の家に行くと「もう都会に帰りたくない」と思うくらい脳がリフレッシュしてゆったりできる感覚がありました。

ヒトはなんで自然に惹かれるのでしょうか?

そんな疑問があったので、ヒトの歴史をさかのぼって生活の変化を調べてみました。

ヒトはほとんどの時間を「自然」と共に生きてきた

ヒトは人類史の中でほとんどの時間を自然と共に生きてきました

人類は約600万年もの間、ずっと狩猟採集生活だったと言われています。・・・600万年!!すごいですね。

今では都会の中でビルやら建物やらが並んでいますが、なんと、今の文明社会になったのは人類の歴史でみると、たった「600万年の最後の一秒分」みたいです。

600万年全部そうした生活を続けた後、最後の1万年で農耕と牧畜が始まりました。ですから、人類というところから見ると、農耕、牧畜は人類の歴史上600分の1でしかないわけです。(太字/下線は筆者による)

人類の歴史は600万年の進化史でみれば殆ど狩猟採集時代|
長谷川眞理子 日本芸術文化振興会理事長/元総合研究大学院大学長

時間軸が長すぎて想像すらできないですが、とにかくほとんどの時間を狩猟やら採集やらをしながら生きてきたということです。

ヒトの歴史を振り返ってみると、700〜600万年前に「猿人」という生き物が現れます。ほとんど猿みたいなヒトのことで、小学校のときに教科書で見たことがありますよね。そこから徐々に進化していって、原人(200万年前くらいに現れる)になって、ホモサピエンスと呼ばれる新人(20万年前くらいに現れる)になって、だんだんと現代のヒトのような形に進化していきます。

狩猟採集時代のヒトがどんな生活をしていたか、想像つきますか?

こんな感じです。

定住生活でもない、農耕も牧畜もしてなくて、獲物をとって、食べられる植物を採って、その日食べられるだけ食べる、電気もなければ冷蔵庫もないので、ためてもおけないから皆、食べてしまいます。そして、皆でキャンプファイヤーの回りでお肉でも焼きます。といってもお肉があればですが、お肉がない日は何日もあるから、そういう時は種子やおいもなど掘ったものを食べる。そうして、獲物が捕れなくなったらどこかへ歩いていくという狩猟採集生活でした。

人類の歴史は600万年の進化史でみれば殆ど狩猟採集時代|
長谷川眞理子 日本芸術文化振興会理事長/元総合研究大学院大学長

狩猟採集というとイメージしづらいですが、食料確保のために動物を狩りにいったり、木の実を採集したりして生活をしていたんですね。つまり、600万年もの間、自然の中で過ごしてきたということです。

本能的に自然を求めるようになっている

人類の歴史で見ると、「都会」や「インターネット」が生まれたのはほんーーーとに最近の出来事です。多くの人が自然に惹かれる理由は、人類史の中でほとんどの時間を自然と共に生きてきたからだと思います。

今度は上の図の最後の1万年をクローズアップして見てみましょう。600万年もの間の狩猟採集時代を経たあとの、直近の1万年を図にしてみました。

今度はこの1万年を拡大し1万年前から現在を見ると、1万年前に農耕と牧畜が世界のいろいろなところで始まったというだけの話で、それでもまだほとんどの人が狩猟採集を続けていたわけです。それで、5000年ぐらい前に古代エジプト文明やメソポタミア文明などが始まりました。そして、最後の100年~150年ぐらいが産業革命です。1万年の中の100年だと、100分の1です。産業革命が起こったのはもう少し前かもしれませんが、この100年から今を見ると、電気も電話も家電製品も電車も飛行機も自動車も抗生物質も、多くの人の手に入るようになったというのは第2次世界大戦後(1945年以後)ぐらいでしょうか。そして、パソコン、携帯、インターネット、SNSが普及したのは、ここ10年ぐらいでしょうか。こんな状態ですよ。(太字/下線は筆者による)

人類の歴史は600万年の進化史でみれば殆ど狩猟採集時代|
長谷川眞理子 日本芸術文化振興会理事長/元総合研究大学院大学長

図をみていただいてわかる通り、600万年もの間の狩猟採集時代を経たあとの、直近の1万年をクローズアップしたとしても、産業革命が起きたのはたったの100分の1程度です。

ヒトが本能的に自然を求めるようになっているのも納得です。

普段自然と触れ合う機会がない方は、部屋の中に自然の要素を入れるのもおすすめです。疲れた時に花を眺めながら一休みすることもしばしば。生活に余裕が生まれたような気がしていてとても満足しています。

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ヒトが自然を好む理由は諸説ある

これは個人的に意外でしたが、自然に囲まれていると外敵から身を隠すことができるから本能的に自然を求めるようになったという説もあるみたいです。これも狩猟採集時代からの名残という感じがしますよね。

この理論では、草原の茂みように、周囲を広く見渡すことができ、かつ自らの身を外敵から隠すことができるような環境は、われわれ人間が進化の過程を生き延びるうえで有効に作用してきたため、そうした特徴を持つ自然環境が好まれるようになったと説明する。(太字/下線は筆者による)

芝田征司(2013)自然環境の心理学ー自然への選好と心理的つながり,自然による回復効果ーp39

部屋の中に植物とか花があると安心感や落ち着く感じがありますが、これは外敵から身を守るという防衛本能からきているのかもしれませんね。笑

都会疲れを感じている現代人

もしかしたら自然が好きで都会疲れを感じている方もいるかもしれないですが、ヒトの歴史をさかのぼって調べてみると、現代社会で疲れるのも仕方のないことなんだなと思いました。

田舎での定住願望も昔と比べると増えてきています。文明が進んでいくにつれて、不思議とヒトは自然を求めるようになってきているということですね。

平成17年に比べ平成26年では、30代の農山漁村への定住願望が17.0%から32.7%へ、40代では15.9%から35.0%へと伸びている。(太字/下線は筆者による)

総務省:地域への人の流れに関するデータ P2

移住希望者が最も魅力に感じているのは自然環境の豊かさであり、8割以上の者が魅力に感じるとしており、生活費の安さ、時間的余裕、広々とした居住環境等が続いている。(太字/下線は筆者による)

総務省:地域への人の流れに関するデータ P19

最近は都会から地方に転職する理由で一番多いのが「自然豊かな環境で暮らしたいから」みたいです。

地方に転職をしたい229人に「都市部ではなく地方へ転職を考える理由」を訊いたところ、表のような結果となった。

  • 1位:自然豊かな環境で暮らしたいから
  • 2位:都会での暮らしに疲れたから
  • 3位:地方でしかできない趣味があるから
都市部よりも地方へ転職したい人の理由は「自然豊かな環境で暮らしたい」が最多!地方に転職したい229人への調査で分かった地方転職の実態

人類史から振り返ってみると、ヒトが自然に原点回帰しているみたいな感じがしますね。

リラックス空間をつくりたい方はこちらの記事もぜひ。

自然には集中力の回復効果もある

自然から得られる効果の一つに「集中力の回復」というものがあります。日々の仕事や作業では頻繁に「集中」をしていると思います。ヒトが集中力を回復させるためには「魅了」という作用が必要みたいなのですが、この「魅了」作用を促進してくれるのが自然です。ぼくは家の中でよくぼーっと花を眺めていますが、この間に集中力を回復できてるんだと思います。

より詳しい解説はこちらになります。

われわれは普段の生活の中で、書類を作成したり車の運転をしたりといった、注意(集中力)の必要な作業を繰り返し行っている。こうした作業では、様々な環境情報の中から作業に関連した情報に選択的に注意を集中させる選択的注意 (directed attention) が用いられる。注意を集中させるためには心的労力が必要であり、選択的注意を必要とする作業を長時間行うことによって、選択的注意の疲労 (directed attention fatigue: DAF) が引き起こされる。

これに対し、美しい眺めに思わず見とれてしまうといった場面では、選択的注意とは別の, 意図的集中を必要としない注意システムが作用する。Kaplanらは、この注意システムを魅了 (fascination)と名づけている。注意回復理論では、魅了が作用することによって選択的注意に休息の機会が生まれ、選択的注意疲労の回復が促進されると説明する。

芝田征司(2013)自然環境の心理学ー自然への選好と心理的つながり,自然による回復効果ーp41,42

部屋の中に自然を取り入れてみませんか?

家に飾ったチューリップ

ぼくは小学生から中学くらいの頃は沖縄の離島にあるおばあちゃんの家によく遊びに行っていて自然に触れ合う機会がたびたびありました。いまは大阪で会社員をしているのですが、仕事に追われている中で、徐々に心に余裕やゆとりがなくなってきているような気がしていました。

「自然が溢れている田舎でゆっくり過ごしたいな」と都会疲れのような感覚になっていたんです。「自然が足りていない」「気軽に自然に触れたい」と次第に思うようになり、ふと「部屋の中に自然を増やして、毎日過ごす部屋を半自然空間にすればいいんじゃないか」と思い立ちました。

実際にまずはお花の定期便を始めてみて、仕事デスクの上にはお花がを飾ることから始めました。部屋に花が一輪あるだけで生活が変わりました。

花を飾るだけでこんな変化がありました。

  • ストレスが溜まりづらくなる・リラックス効果がある
  • 仕事や創作活動の刺激になり、クリエイティビティが増す。
  • 家の中でも自然を五感で感じられる
  • 時間の変化を感じれる
  • 家族団欒や打ち合わせの時間が華やかになる
  • 日々の楽しみが増える
  • 花の生命力からパワーをもらえる
  • 空間が華やかになる
  • フラワーロスの一助になる

花のある暮らしの効果とメリットはこちら

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日々の写真を花々ギャラリーX(@nature_room_io)で更新をしています。

執筆:io
27歳会社員/植物系男子
毎日過ごす部屋の中に自然を増やすことで心にゆとりができて楽になった原体験をもとに、このブログを運営しています。花や植物を通じて、都会と自然の中間空間としての「半自然空間」を提案します。
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